絨毛膜下血腫とはどんな症状?流産のリスクがある??

妊娠13週に出血があり、病院に行くと絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)と診断されました。

3人目の妊娠だったので病名は聞いたことがあるけど、
どんな病気?
安静にしないといけないってことは流産の心配があるの?

と心配でした。

この記事では、絨毛膜下血腫について私が調べたこと、先生から聞いたことをまとめています。



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絨毛膜下血腫とは?原因は?

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胎盤をつくる過程で絨毛膜が脱落膜に侵入したときに脱落膜を壊してしまい、出血して血の塊(血腫)ができてしまうことが原因です。

妊娠初期に起こることが多く、ほとんどの場合、胎盤ができる妊娠中期以降に自然に消えます。


ただ、血腫が大きい場合や出血を繰り返す場合には、感染症・流早産のリスクがあり注意が必要です。


また、妊娠22週以降も血腫があり、出血が続いている場合には妊娠予後に影響する可能性もあるようです。
(参照元絨毛膜下血腫と産科予後 | 産婦人科専門医・周産期専門医からのメッセージ


絨毛膜下血腫の症状

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子宮内に血の塊(血腫)ができているので、血腫を排出するときに出血が起こります。


出血の量は少量出血のこともあれば大量出血することもあります。
色は茶色や赤黒い出血もあれば、鮮血だったり、塊が出ることも…。
なので、出血の量や色だけでは絨毛膜下血腫か判断できません。

病院のエコー検査で診断します。



【その他の症状】症状がないこともある?

出血以外の症状では、出血するときに子宮収縮が起こるので、お腹の張りや腹痛を感じる人もいます。


そして、血腫ができていても外に排出されなければ、出血などの症状がなく、妊婦健診まで血腫に気づかないこともあります。


私の場合は腹痛は全くなく、たらりたらりと出血してる感覚があってトイレにいくとドバーッと出血しました。
大量に出血することもあるのでびっくりする人もいると思いますが、まずは病院に連絡しましょう。


妊娠初期の出血の症状があった時の病院受診の目安はこちらの記事をどうぞ
妊娠初期の出血の原因は?出血の量や色で判断できる? - こちの妊娠blog



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絨毛膜下血腫があると流産のリスクがある?

絨毛膜下血腫があると、血腫を排出するときに一緒に赤ちゃんが流れて出てしまう可能性があります。


絨毛膜下血腫の流産率

流産率など気になる方もいると思うので引用しました↓

研究者によってまちまちですが、切迫流産の4-33%に見られ、本症があると、流産率は5.4〜18.7%、早産率は3〜18.6%、周産期死亡(胎内死亡や早期新生児死亡)率2.1〜4%などの報告もあります。
引用元赤ちゃん&子育てインフォ|インターネット相談室 Q&A


ただ、流産は全妊娠の約15%に起こると言われています。
このうち早期流産(妊娠12週未満の流産)が13.3%で8割以上を占めています。
(参照元流産・切迫流産|公益社団法人 日本産科婦人科学会


そして妊娠12週未満の流産のほとんどが胎児側の異常が原因です。
なので、早期流産の場合は胎児側の異常と考えることが多いです。
血腫が大きい場合には後期流産(妊娠12週以降の流産)の原因になるので治療が必要です。


不安になるかもしれませんが、絨毛膜下血腫があっても赤ちゃんの心拍が確認できていれば無事に育つことが多いです。
実際私も多めの出血がありましたが、赤ちゃんは元気でした。


子宮内感染に注意!

さて、出血が続いているときに気をつけたいのが子宮内感染です。

元々膣にはたくさんの細菌がいます。
普段は問題ありませんが、出血が続いていたり、血腫ができていると細菌に感染しやすくなります。


子宮内感染を起こすと、血腫がある部分の羊膜が弱り破水や陣痛を引き起こし、流産・早産につながります。


そのため、血液検査などで感染を起こしていないか検査します。


感染症予防

感染症の予防ですが、病院ではとくに指導はありませんでした。
出血があるときは1週間シャワーも入れなかったので、ものすごく清潔にしないといけないというわけでもなさそうです。

自宅安静の場合は、

  • 湯船には浸からずシャワーのみにする
  • 下着やシートは汚れたら取り替える
  • 疲れやストレスを溜めないようにする

以上のことに気をつけるくらいで大丈夫だと思います。


絨毛膜下血腫の治療

血腫は自然に吸収されて、妊娠中期以降には消えることが多いです。
なので、早く吸収させるために安静にすごします。
その他には、張り止め・止血剤の点滴もしくは内服薬となります。


安静度は、血腫の大きさ・出血の量・血腫の場所によってちがうようです。
入院することもあれば自宅安静でよいということも多いです。


仕事や上の子がいる場合など家庭の状況もさまざまなので、安静度は医師と相談してください。


絨毛膜下血腫の入院期間と血腫の吸収期間はこちらの記事をどうぞ
絨毛膜下血腫の入院期間はいつまで?吸収にはどれくらいかかる? - こちの妊娠blog