産後夫にイライラ…これって産後クライシス?解決方法は?

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最近よく耳にするようになった『産後クライシス』という言葉。
産後クライシスは2012年にNHKのテレビ番組『あさイチ』で提唱された用語で、産後2〜3年で夫婦仲が悪化することを言います。


私が妊娠した2014年には、産後クライシスという言葉が割と普通に使われていました。

産後クライシスのことは妊娠中から知っていたけど、まさか自分が産後クライシスになるとは思っていませんでした。


娘を出産後、最初は夫婦仲は悪くなかったんですが、徐々に旦那のことが嫌いになっていき、毎日離婚したいと思うようになっていました。

会話もなくなり、旦那も仕事が終わってから飲みに行くことが増えて、顔もあまり見ない状態でした。
飲みが多い旦那に浮気を疑っていましたが、これだけ家に居づらい状態なんだからしょうがないかなと思っていました。

そんな私達夫婦もなんとか産後クライシスを乗り越え、2人目の産後は産後クライシスにはなりませんでした。


妊娠中は産後クライシスにならないと思っている夫婦も意外と産後はなってしまったりします。
原因や解決方法、私たち夫婦がどうやって解決したのか記事にしてみました。


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産後クライシスの原因

「産後クライシス」は、さまざまな要因によって複合的に引き起こされる。ホルモンバランス、体調不良、子育てに対する不安、ライフスタイルの変化など、心身両面でのさまざまな原因によって引き起こされている。例えば、母乳の分泌を促進するプロラクチンというホルモンには、「敵対的感情」を煽る効果があることが知られている。

引用元産後クライシス - Wikipedia


産後クライシスになるのは、産後、母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが影響しているんですね。


またNHKの番組『あさイチ』では、民間の調査機関『ベネッセ次世代育成研究所』がおよそ300組の夫婦を対象に行った調査を紹介していました。


妊娠期、0歳児期、1歳児期、2歳児期に『夫(妻)を心から愛していると実感する』という夫婦の割合を追跡調査したものです。
その結果がこのグラフ↓
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引用元日本人を襲う「産後クライシス」の衝撃 | 産後クライシス | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準


このグラフを見ると、妊娠中には男女とも同じ割合で『愛している』と感じていたのが、子どもが2歳になると男性は半数、女性は3人に1人しか愛情を感じなくなってしまいます。

そして女性の下がり方の著しさは日本独特のようで、アメリカは男女共同じように減少します。

なぜ日本の女性は産後、夫への愛情が冷めるのか?

この調査を行ったお茶の水女子大学の菅原ますみ教授によると、

子どもが生まれた後も『愛情が変わらない』と答えていた妻たちに注目すると『夫はよくわたしの家事や子育てをねぎらってくれる』と答えた妻の47.1パーセントが、また『家事・育児を助け合っている』と答えた妻の41.2パーセントが子どもが1歳の時点で夫への愛情を感じ続けていました。ところがねぎらいが少ない場合はわずか10.2パーセント、育児家事参加が低い場合は20.5パーセントにとどまったのです。

これは夫にねぎらいの気持ちがあると育児参加につながったり、また逆に育児参加すると妻の大変さを実感してねぎらいの言葉が妻にかけられるようになったりするためです。妻の側も夫への愛情を感じる良いサイクルがあることを示しています。ところが、日本では全般的に男性の家事育児時間が少ないため、ねぎらいの気持ちを示すことも少なく、妻の愛情が下がるという悪循環に陥ってしまう割合が高いのです。これが国際比較をした場合、女性からの愛情が著しく下がるという特徴につながっているのです。

引用元【産後クライシス】2012年9月5日放送のNHK「あさイチ」まとめ | げんきリズム

ということですが、これには納得です。
1人目出産後、旦那は出産前とあまり変わらない生活でした。


育児に協力してくれるけど、オムツ替えしてるだけで『イクメン』と思っている旦那にイライラしてました。

旦那に家事をお願いしても文句を言われることもあったので、家事も育児もほとんど私で、旦那の世話もしないといけないなら旦那がいない方が楽なんじゃないかと思って離婚したいと思うようになりました。


産後クライシスの症状

チェックリスト
□ 産前は夫が好きだったのに産後嫌いになった。
□ 父親になりきれない夫にイライラする。
□ 
育児や家事を手伝ってくれるのになんか腹立つ。
□ 小さなことが気になる(とにかく気に入らない)
□ 産後セックスレスになった(触られるのもイヤ)
□ 夫と会話するのも、顔を見るのも嫌。
□ 妊娠中・産後、夫が浮気したことがある。
□ 
産前と産後で別人になったと言われる。
□ イライラして上の子にあたってしまう。

□ 寂しい・辛い・苦しいと言ったうつ症状がある。


夫に対するイライラや嫌悪感が強いです。
私もすごく旦那のことが嫌でした。気持ち悪いと思っていました。
隣にいるのも嫌でした。


旦那も家事や育児に全く協力しないというわけではなかったので、優しくしよう。ずっとこんな態度を取っていては子供にも悪影響だ!と思うこともありましたが、生理的に受け付けないので解決するまで時間がかかりました。


産後クライシスになり夫が浮気する

夫婦仲が最悪で、旦那も帰りが遅くなる日が増えてきた頃、旦那のスマホを見たことがあります。(見たことは旦那に話しました。)


そして合コンの予定や女性とのやりとりを発見してしまいました。
ただ、ずっと旦那と会話なし、避けている自分にも原因があるので怒ることができませんでした。
感情的に怒っても関係がさらに悪化するだけなので、このことに関してはあまり話していません。


こちらの記事にも少し書いていますが、1人目出産後は若干産後うつっぽい時もありました。
産後のイライラや無気力感。もしかして産後うつ?


なので旦那のことまで気にする余裕はありませんでしたが、それでも夫に冷たい態度を取り続けていれば浮気されてもしょうがないと思っています。

家に居場所がないと感じていれば、帰りたくないのは当然…。
妻が冷たい時に優しい女性が現れれば浮気もしたくなるのもわかる。


でも、浮気が離婚の決め手になる可能性もあります。
他の女性と親しい関係になりたければ離婚してからにしましょう。


他の女性に優しくする前に産後の妻を気遣ってください!


産後クライシス解決方法

産後クライシスの解決方法、私たち夫婦は産後クライシスをどうやって解決したのかも紹介します。

解決方法① 夫に伝える

男性は子供が生まれてもすぐに変わりません。
なので、産後は家事や育児に協力してほしいということ、産後は不安定になりやすいことを伝えた方がいいと思います。


ただ、私も旦那の言動に傷つくことがある、家事や育児をもっとしてほしいという話をしたこともありましたが、話をした時にはすでに夫婦仲が最悪の状態だったので喧嘩になっただけでした。

話し合いのタイミングも重要かもしれません。
特にほとんど家事ができない夫は、産後イライラすると思います…。
その場合、結婚や妊娠を期に家事を分担をして少しずつできるようになってもらった方がいいかも。


そして、子供が1歳くらいになると、男性も育児に慣れるはず。
子供は1歳すぎると歩く・言葉を理解する・話すようになるので、子供とも意思疎通できるようになると、パパも育児が楽しくなると思います!


なので、産後クライシスのことをわかってもらう。
夫にも家事・育児に協力してもらいましょう。


ただ、あまり理解してくれない夫もいるかもしれません…。

解決方法② 相談・カウセリングを受ける

夫に話してもあまりわかってもらえない。
結局ストレスと夫への不満が溜まっただけだった。
という人は、自治体の無料相談や病院でカウンセリングを受けることもできます。


無料相談窓口
産後クライシスについて無料で相談できる窓口があります。
全国の女性健康支援センター一覧
公益社団法人日本助産師会 全国の子育て・女性健康支援センター


病院でカウンセリングを受ける
カウンセリングを受ける場合は、精神科・心療内科を受診します。
夫婦2人で受けるのが望ましいようです。

カウセリングは1回5,000円程度。
漢方を処方してもらえることもあります。


産後クライシスで悩んでいる夫婦は意外と多いです。
私の周りもそういう相談や産後すぐ離婚してしまった夫婦もいました。
できればそうなる前に解決できる方法を見つけられるといいですね。

私の場合

私の場合、離婚したいと思っても妊娠した時に仕事を辞めていたので簡単に離婚できませんでした。
何より、子供は2人欲しかった!


そして計画通り2人目妊娠できましたが、そこで旦那に少しずつ変化が…。

2人目は妊娠初期で出血して自宅安静になったり、帝王切開予定日1週間前から入院になり、ほとんど実家に頼っていました。
でも、旦那も育児休暇をとってくれて、私の入院中は毎日娘の世話をしていました。


娘は元々パパっ子なので、1日中パパと遊べて楽しそう。
退院してからも娘や息子のオムツ替えやトイレトレーニングも積極的にやってくれるようになり、旦那が子供と3人で遊びに行くこともあるので、私も1人になれる時間が少しずつ増えました。

1人の時間ができると私も心に余裕ができて、旦那が嫌い・気持ち悪い・離婚したいという気持ちも薄れていきました。


今では子供の朝の準備は全部旦那がします。
仕事が早く終われば、お風呂も旦那。
休みの日は旦那が子供たちと遊んでくれるので、私は1人でゆっくりできる時間があります。
家事は旦那に任せるより私がした方が効率がいいので、育児は旦那に任せることにしました。


2人目ができると、私も旦那も子育てに少しずつ慣れて自然と分担して家事・子育てができるようになりました。
旦那も育休を取って、子供と毎日いたことで子育ては大変だとわかったのかもしれません。


旦那が家事や育児を積極的に手伝うようになってからは、夫婦仲も良くなりました。
旦那も仕事が終われば真っ直ぐ帰宅。
休みの日も家族で過ごすようになりました。


子供たちもパパが帰ってくると玄関まで迎えに行きます。
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産後クライシスになり一時は離婚まで考えていましたが、こんな風に改善することもできるので、産後夫のことが気持ち悪い・嫌い・離婚したいと思ってもすぐに決断しなくてもいいのかなぁと思います。


ただ、どうしても一緒にいたくなかったら別居もありだと思います。
私は2人目を妊娠する前から別居したいと話していたけど、旦那は別居はしたくなかったようで、2人目を妊娠して自宅安静になったことで実家に戻り、別居できたときは気持ちが軽くなりました。



産後クライシスは絶対なるわけではありません。
ならない人もいます。
なので、妊娠中から産後のことを話し合っておくことも重要かなと思います。


現在2人目が1歳半になりましたが、1人目のときは産後1年半は、ちょうど産後クライシス真っ只中で夫婦仲最悪でした。
でも、今回は産後クライシスにはなっていません。
今回産後クライシスにならなかったのは、旦那の家事・育児への協力が大きいように感じています。


私は、元々神経質で完璧主義なところがありましたが、2人目となると育児や家事が大雑把になりました。
なんでも完璧にこなそうとして、なかなか思うようにできずストレスを溜めていたので、手が抜けるようになってイライラが減ったことも良かったかも。


子供を実家や託児所などに預けて、1人になれる時間を作るのもオススメです。
赤ちゃんとずっと一緒も結構疲れます。


妊娠中〜産後夫婦で読みたい本

産後クライシス
NHK総合「あさイチ」で大反響を呼んだ特集を書籍化したものです。
産後クライシスについて詳しく知ることができます。
できれば夫婦で読んでもらいたい本です。


なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか
具体的な事例でわかりやすく夫婦の問題と解決法を紹介しています。

なぜ夫婦はこうも相容れないのか! ?
夫婦問題カウンセリング7000件の実績をもつ著者が、これまでの相談内容から導き出した解決方法を紹介!



出産育児ママのトリセツ
妻がイライラしているが理由がわからないという方はぜひ読んでみてください。
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ママとパパのすれ違い=産後クライシスを、2000組以上の親子の指導実績をもつ著者が育児あるある満載でつづった真のイクメン入門本です。


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