【体験】妊婦はインフルエンザ予防接種を受けることはできる?

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妊娠中はいろんな心配事がありますが、冬に流行するインフルエンザも心配ですよね。

  • 妊婦さんがインフルエンザにかかると赤ちゃんへの影響は?
  • 妊婦さんはインフルエンザの予防接種を受けられるのか?
  • 実際予防接種を受けたときのこと

についてまとめました。

この記事は私が実際に病院で受けた説明と、
産婦人科診療ガイドライン―産科編 2017(PDFが開きます)を参考にさせていただきました。
こちらを読んでいただくだけでもよくわかりますが、記事にも内容を書いています。


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妊娠中のインフルエンザ感染に注意!

妊娠中は免疫力が低下していて風邪などの感染症にかかりやすくなっています。
さらに妊婦がインフルエンザに感染した場合、脳症や肺炎などの合併症を起こしやすいため注意が必要です。

妊婦がインフルエンザ流行中に心肺機能が悪化し入院するリスクは産後と比較して

  • 妊娠14~20週で1.4 倍
  • 妊娠27~31週で2.6 倍
  • 妊娠37~42週で4.7 倍


2009年世界的に流行した新型インフルエンザの時アメリカでは、一般の人に比べて妊婦の入院率が高く、インフルエンザによる妊婦の死亡率も高かったようなので、妊娠中は特に注意が必要ですね。


インフルエンザ感染による胎児への影響

  • 自然流産・早産
  • 低出生体重児
  • 不当軽量児
  • 胎児死亡 など

また妊娠初期に感染すると神経管閉鎖障害や心奇形など先天性奇形が増えるという報告もあります。

ただ、インフルエンザウイルスが原因というわけではなく、高熱によって奇形のリスクが高まるようです。
解熱剤(アセトアミノフェン等)の投与など適切な治療を受けることで奇形のリスクは低くなります。


解熱剤を飲む場合は医師に相談し処方してもらってください。
自己判断で薬を飲まないよう気をつけてください。


妊婦はインフルエンザの予防接種は受けられない??

妊婦さんもインフルエンザの予防接種を受けることができます。

ただ、インフルエンザワクチンには防腐剤としてエチル水銀(チメロサール)を含有している製剤もあります。
エチル水銀が赤ちゃんに影響しないか心配な方もいると思います。


ワクチンに含まれるエチル水銀の濃度は 0.004~0.008mg/mL と極少量のため胎児への影響はないとされています。
(エチル水銀を含有していない製剤もあります)
なので、インフルエンザワクチンを受けたことで胎児に影響が出る可能性は低いです。


妊婦と水銀について
妊娠中、魚に含まれる水銀がお腹の赤ちゃんに影響を与える可能性があります。
魚は栄養も豊富なので妊娠中もお勧めの食材ですが、魚の種類や食べる量に注意しましょう。

妊娠中の魚の食べ方や水銀の影響についてはこちらのパンフレットを見てください。
これからママになるあなたへ 魚について知ってほしいこと(PDFが開きます)


実際に妊娠中にインフルエンザ予防接種を受けました。

2人目妊娠中、帝王切開の予定日が11月だったためインフルエンザの流行が始まる時期でした。
なので後期の妊婦健診でインフルエンザの予防接種を勧められました。


予防接種を受けるメリット

  • 母体のインフルエンザの予防になる
  • 抗体が母体から胎児にも移行する
  • なので、お腹から出た後の赤ちゃんのインフルエンザ予防になる

と病院から聞きました。
ママがインフルエンザ予防接種を受けることで胎児にも抗体がいき、お腹から出た後も予防効果があるというのは驚きでした。


赤ちゃんがインフルエンザの予防接種ができるのは生後6ヶ月以降なので、生後2ヶ月の予防接種がはじまってもすぐに打つことができません。
なので赤ちゃんにも抗体が行くのならと受けることにしました。


予防接種の費用と受ける時期

インフルエンザ予防接種の費用は、3000円〜4000円くらいです。
大人の場合は1回接種です。


受ける時期

受ける時期は流行が始まる10〜11月頃が理想的です。

  • 予防接種を受けてから抗体ができるまでに2週間〜1ヶ月かかる。
  • インフルエンザの流行のピークが1〜2月。

抗体ができるまでの間は予防接種の効果はあまりありません。
なので12月頃までには受けておきたいですね。


ちなみに妊娠初期・中期・後期どの時期でもワクチン接種できます。


1月接種じゃ遅い??

1月だと少し遅いようにも思えますが、暖かくなってからもインフルエンザにかかることはあります。
ゴールデンウィーク中インフルエンザに感染したという人もいたので、1月接種でも無駄ではないと思います。

特に人混みに出かける予定や上の子が保育園や小学校に行っている場合は受けておいてもいいかも。


帝王切開の人は接種時期に注意

帝王切開の場合は、手術の2週間前までに予防接種を受けましょう。
麻酔や手術で体に負担があるため、術後の副反応(発熱など)が強く出る可能性があります。


実は私が予防接種を受けたのは帝王切開の13日前。
ギリギリだけどたぶん大丈夫だろうということで予防接種を受けました。
幸いにも術後の副反応は強く出なかったと思います。
発熱などはなかったです。


麻酔がすごく効いて、術後数時間は首から下が動かなかくなりましが、たぶん予防接種と関係ないと思います。
もともと麻酔が効きやすい方なので、麻酔が効きすぎたものだと思います。
帝王切開の麻酔についてはこちらをどうぞ
【帝王切開体験談】麻酔の痛み・不安についてまとめた。 - こちの子育てblog


他の予防接種を受ける場合も手術の2週間〜1ヶ月前までに受けてください。


妊娠中インフルエンザにかかったら?

インフルエンザにかかると、

  • 38度以上の高熱
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 体のだるさ
  • 関節痛
  • 筋肉痛

など

症状が出ます。
上にも書いていますが、妊娠中は脳症や肺炎など重症化しやすいので注意が必要です。


インフルエンザの治療

リレンザ(吸入薬)タミフル(内服薬)での治療になります。

妊娠中や授乳中は薬の服用は心配になりますが、インフルエンザの治療薬で胎児への影響は報告されていないようです。
母乳への移行も少量だと言われています。


治療をせずに重症化してしまうと母体・胎児ともに危険な状態になる可能性もあるので、インフルエンザにかかった場合は病院(内科・産婦人科)を受診してください。
また、発症してから48時間以内に薬を飲むことで重症化を予防することもできます。


病院に行く場合は、他の人への感染予防のためにマスクを忘れずに。
耳が痛くならない。女性にオススメの小さめマスク
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インフルエンザウイルスの予防について

インフルエンザ予防

  • 手洗いうがい
  • マスク
  • 栄養・休養をとって抵抗力を高める
  • 人混みを避ける
  • 予防接種

など


予防接種で重症化を予防することができるので、妊婦さんは予防接種していた方が安心だと思います。
ただ、予防接種を受けていてもインフルエンザにかかることはあります。
なので、手洗いうがいや人混みを避けるなどの予防も必要です。


インフルエンザウイルスや衣服や手すりにも?

インフルエンザといえばくしゃみでの飛沫感染が知られていると思います。
なのでマスクをして予防している方も多いと思いますが、『接触感染』もします。


接触感染はウイルスがついた手すり・ドアノブなどを触ることで手指を介して感染することを言います。


インフルエンザウイルスは、衣服の上では約8時間
ドアノブやパソコン、プラスチック製のものなどでは約24時間生きると言われています。
なので、手すりやドアノブなどの除菌することでインフルエンザ予防にもなります。


妊婦や赤ちゃんがいても安心して使える除菌スプレー

ウイルス除菌できる市販の除菌剤はいくつかあります。
除菌がしっかりできるのはもちろんですが、妊婦さんや赤ちゃんがいても安心して使えるものがいいですよね。
衣類に着く可能性もあるので洋服なども手軽に除菌したいですよね。


妊婦さんや赤ちゃんがいる家庭におすすめなのがチャーミストです。

チャーミストの特徴は

  • 除菌率99.9%以上
  • 医療施設や介護施設などでも使われている
  • アルコールフリーで有害物質ゼロ
  • 手や顔にかかっても害がない
  • においがない
  • 金属の腐敗・漂泊作用がない
  • 消臭剤としても使える

皮膚や眼への安全テストを行い『異常なし』と認定されているので、妊婦さんや赤ちゃん・子供がいる家庭でも安心して使えます。
医療施設などでも使われているもので除菌率は99.9%!
調理器具などの除菌はもちろん、衣類にもカーテンなどにも使えます。


しかもウイルス除菌だけではなく、消臭剤としても使えるので、洋服にかけると除菌と消臭が同時にできます!
他にもペットの臭いや子供のオムツごみ。
汗・靴・トイレの臭い・タバコの消臭など家中使えます。
においを元から分解するので、香料を使わず無臭にしてくれるというのも嬉しい。


インフルエンザ以外にもロタ・ノロ・アデノウイルスなどにも有効です。
チャーミストの価格は300ml 1,296円。
他にもお徳用セットや詰め替え用もあるので詳しくは公式ホームページをどうぞ
病院・飲食店で大人気の除菌剤チャーミスト




まとめ

  • 妊婦がインフルエンザウイルスに感染すると重篤な合併症を引き起こすことがある
  • 妊婦がインフルエンザに感染することで胎児の流産・早産や低体重などのリスクが上がる
  • 妊婦もインフルエンザのワクチン接種を受けることができる
  • 予防接種を受けると母体から赤ちゃんにも抗体が行くので、赤ちゃんのインフルエンザ予防にもなる
  • 予防接種による胎児への影響は低い。
  • 実際に妊娠後期で予防接種をしたが母体・赤ちゃん共に問題なかった
  • 帝王切開の場合、手術2週間前までに接種すること
  • 予防が不安な場合は、人混みに行かない。手洗いうがいなどのインフルエンザ予防をする。
  • 人混みに出かけたり、いろんな人と接することがある。上の子がいる(とくに保育園・幼稚園・学校に通っている子供がいる)場合は予防接種を受けた方が安心だと思います。


ちなみに結核や麻疹風疹など(生ワクチン)の予防接種は妊娠中は受けることができません。
麻疹風疹などの予防接種は妊娠前に受けておきましょう。